【技術評価の理念】第1章 技術士の使命

技術は、人類の進化と経済発展の源泉である

人類の歴史を振り返ると、その発展は常に「技術」の進歩とともにありました。

火の利用、農耕、蒸気機関、電気、化学、半導体、インターネット、そしてAI。

技術は、人類の生活を豊かにし、社会を発展させ、文明を築いてきた原動力です。

現代社会においても同様です。

世界各国は技術革新を国家競争力の源泉と位置付け、優れた技術を持つ企業や人材の育成に力を注いでいます。

技術は、企業の競争力の源であり、国家の経済成長を支える最も重要な資産の一つなのです。


技術を正しく評価することの重要性

優れた技術は、それだけで価値を持つわけではありません。

その技術が、

  • どのような価値を持つのか
  • 社会にどのように役立つのか
  • 安全保障上どのような位置付けにあるのか
  • 将来どのような可能性を持つのか

これらを正しく評価して初めて、その技術は社会に活かされます。

技術評価は、単なる採点ではありません。

技術の本質を理解し、その価値を見極め、未来へ活かすための極めて重要な専門業務です。


技術評価には、高度な専門性が求められる

技術評価には、

  • 幅広い工学知識
  • 豊富な実務経験
  • 客観的な判断力
  • 高い倫理観

が求められます。

さらに近年では、

輸出管理、安全保障、AI、環境問題など、多様な視点から総合的に判断する能力も必要になっています。

そのため、技術評価は経験の浅い技術者が容易に行える仕事ではありません。

長年にわたり技術開発や生産技術、設計、品質保証などに携わってきた技術者だからこそ担うことのできる重要な専門業務なのです。


技術士に期待される使命

技術士は、日本で最高水準の技術系国家資格として位置付けられています。

技術士法では、技術士に対し、高度な専門能力を社会のために活用するとともに、公共の安全、環境の保全、職業倫理の保持など、高い責任が求められています。

技術士は、単に技術的な助言を行うだけではありません。

技術を正しく理解し、その価値を公平かつ専門的に評価し、社会へ還元する使命を担っています。

私は、この「技術を評価する」という役割こそ、これからの時代における技術士の重要な社会的使命の一つであると考えています。


STGが考える技術士の新しい職域

株式会社サブラヒ・テクノロジスツ(STG)は、

「輸出貨物・提供技術の該非判定業務」

「生産技術力鑑定業務」

を、技術士が専門性を発揮できる代表的な技術評価業務として位置付けています。

該非判定は、安全保障貿易管理の観点から技術を評価する業務です。

生産技術力鑑定は、企業が保有する技術力を客観的に評価し、その価値を見える化する業務です。

いずれも、技術の本質を理解し、公正かつ専門的に評価する能力が求められます。

STGは、この二つの業務を通じて、技術士の新しい社会的役割を実践し、日本の製造業の競争力向上と技術の継承に貢献してまいります。


おわりに

日本は、資源に恵まれた国ではありません。

しかし、世界に誇る優れた技術と、それを支える技術者を数多く育ててきました。

これからの日本が目指すべきものは、「世界一信頼される技術立国」ではないでしょうか。

その実現のためには、優れた技術を創造するだけでなく、その技術を正しく評価し、社会へ活かす仕組みが不可欠です。

STGは、「技術を守る。技術を磨く。技術を未来へつなぐ。」という理念のもと、技術評価を通じて日本のものづくりの未来に貢献してまいります。