製造業の将来を占う四つの質問?

  1.  Only one is NO.1 

あなたの生産ラインは、自前の生産設備ですか?

グローバルな市場において独自の商品を売り続けるには、独自の生産設備が不可欠です。高機能製品の性能は、独自の生産技術に裏付けられた生産ラインでしか産み出せません。生産ラインが異なれば、その品質性能は皆違うからです。

逆に、どのラインでも同じように作れる製品は、もはや独自の商品とは言えないと思います。Commodity の製造分野では、日本の製造業は勝負をするのが難しく、中国等への拠点を移さざるを得ません。

2.Doctor より Nurse

あなたの生産技術開発の現場には、プラクティカル・ナースを尊重する風土がありますか?

どんなに優秀なドクターを数多く集めても、それは生産技術開発力の向上には繋がりません。 生産技術開発の現場では、テキパキと実験プログラムをこなしてくれるナースの力が絶大です。

3.Serendipity より Japanity

Seredipity に恵まれないと大抵のノーベル賞は生まれなかったそうですが、新規の生産技術獲得の王道は、Japanity です。新規の生産技術の獲得は、通常とても大きな開発資金が必要となります。Serendipity に頼っていては、幾ら開発資金を用意しても長続きはできません。20世紀後半に、多くの先進製造業が失敗をし、見直しを迫られたのは、Serendipity なるものに期待をかけすぎた誤りの修正です。

Japanity を開発現場で育て上げることが、モノ作りニッポンの製造業が進化し続けるための基本です。

4.Denken, Warten・・・、Gelassenheit!

新規の生産技術開発のイメージを言葉で表すとこのようなことになるかもしれません。物事が成功し、相手との競争に勝つためにはどうしても必要な感覚です。先見力とタイミングが重要です。将棋の世界で、当代の第一人者藤井聡太棋聖は、同じ数の駒を使い、相手と同じ持ち時間をかけて、同じ盤上、同じ条件で駒を操り、常に7割以上の勝率を獲得している。一体この違いは、何にあるのでしょうか? LCC(Low Cost Countries)諸国との競合から抜け出すためには、どうしてもこの藤井マジックの極意(Gelassennheit)を修得する必要があります。10年先の市場変化を読み切って、その絶妙のタイミングを目がけて相手に勝てる生産技術を開発する。この大局観が、生産技術の開発分野では非常に重要です。永年の実践分野で積み上げたサブラヒ・テクノロジスツの実戦ノウ・ハウで御社のイノベーションのお手伝いをさせて頂きます。

世の中で、真の生産技術開発開発を目指す力のある企業は非常に限られています。一般的には、生産技術開発部門という組織はなかなか長続きして運営できるものではありません。その破綻の原因は、社長と生産技術部門長との企業経営における両輪機能が失われる所にあります。

Warten ができない経営者が多いというのも、20世紀末に多くの製造業が破綻を来した理由かもしれません。

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