インバータの該非判定方法
~モータ制御機器の輸出管理実務~
株式会社サブラヒ・テクノロジスツ(STG)
インバータとは
インバータ(Variable Frequency Drive:VFD)は、交流モータの回転速度やトルクを自在に制御するための電力変換装置です。
現在では、
- 工作機械
- ロボット
- コンベヤ
- ポンプ
- ファン
- エレベータ
- クレーン
- 半導体製造装置
- 化学プラント
など、幅広い産業分野で使用されています。
インバータは該非判定が必要か?
結論から言えば、
輸出するインバータについては、原則として該非判定を実施する必要があります。
ただし、重要なのは「インバータ」という名称ではなく、性能・仕様・機能です。
該非判定で確認すべき主なポイント
① 定格出力・電圧
まず確認すべきなのは、
- 入力電圧
- 出力電圧
- 定格出力
- 定格電流
などの基本仕様です。
これらは製品の性能を把握するための出発点となります。
② モータ制御方式
インバータには、
- V/f制御
- ベクトル制御
- センサレスベクトル制御
- サーボ制御対応
など、さまざまな制御方式があります。
制御精度や用途を確認することが重要です。
③ 通信機能
最近のインバータには、
- Ethernet
- EtherCAT
- PROFINET
- CC-Link
- DeviceNet
- Modbus
- CANopen
などのネットワーク機能が搭載されることが一般的です。
通信機能や遠隔操作機能の有無は、該非判定に必要な技術情報の一つです。
④ 暗号機能
IoT対応インバータでは、
- HTTPS
- TLS
- VPN
- SSH
などの通信保護機能が実装されていることがあります。
その場合は、日本の外為法だけでなく、米国EARの確認が必要となるケースもあります。
⑤ ソフトウェア
近年はソフトウェアによって機能を追加できる製品も増えています。
ハードウェアだけでなく、
- ファームウェア
- ソフトウェアオプション
についても確認する必要があります。
必要となる資料
正確な該非判定には、次のような資料が重要です。
- カタログ
- 製品仕様書
- 取扱説明書
- 通信仕様書
- ソフトウェア仕様書
- 回路構成
- 適用モータ仕様
資料が不足している場合には、メーカーへの確認が必要になることもあります。
よくある誤解
「汎用品だから判定不要」
これは誤解です。
一般産業用インバータであっても、正式な該非判定を行うことが望まれます。
「型式だけで判定できる」
型式だけでは十分とは言えません。
同じシリーズでも、容量や搭載機能によって仕様が異なる場合があり、実際の技術仕様を確認することが重要です。
STGの支援内容
株式会社サブラヒ・テクノロジスツでは、
- インバータ
- サーボアンプ
- モータ
- PLC
- FA機器
- 半導体製造装置
- 生産設備
などの該非判定を支援しています。
単に法令を確認するだけでなく、製品の動作原理や制御方式を理解したうえで判定を行うことを重視しています。
技術士としての生産技術の経験と、企業における輸出管理実務の経験を活かし、お客様に分かりやすく、実務で役立つ判定をご提供しています。
インバータの該非判定でお困りではありませんか?
このようなお悩みはありませんか。
- 海外顧客から該非判定書の提出を求められた
- 型式が多く、判定方法が分からない
- 通信機能や暗号機能の確認方法が分からない
- メーカー資料だけで判定してよいか判断できない
- 社内の輸出管理体制を整備したい
STGでは、製品仕様の確認から該非判定書の作成まで、実務に即した支援を行っています。
まとめ
インバータは産業機械に広く使用される重要な制御機器ですが、該非判定では製品名ではなく、性能・仕様・機能に基づく評価が求められます。通信機能や暗号機能を備えた製品も増えており、技術仕様を正確に把握することが不可欠です。
STGでは、技術と輸出管理実務の両面から、お客様のインバータ製品に最適な該非判定をご支援しています。どうぞお気軽にご相談ください。

