中古産業用ロボットの該非判定書作成

中古産業用ロボット、例えば FANUC Robot R-2000iB/210F の該非判定書作成方法について解説します。

1. 該非判定のための確認項目

産業用ロボットは、輸出令別表第1および貨物等省令に基づき、次の要素で規制対象かどうかを判定します。

 ❶ リスト規制(輸出令別表第1)
  産業用ロボット単体がリスト規制に該当することはまれです。以下の項番が参考になります。
   =2(15),s.1,二十
   =6(7),s.5,九
   =12(5),s.11,六
   =14(7),s.13,5
  ➡ 一般的な「搬送/溶接用途のロボット」は通常「非該当」。

 ❷ キャッチオール規制
  最終用途・最終需要者が軍事関連や大量破壊兵器開発に関係する場合には、たとえ「非該当」品でも輸出許可が必要となることがあります。

2.該非判定書の作成手順と記載例

 【手順】
 ・製品の仕様書・マニュアル等を用意(制御精度、軸数、アーム可動範囲、制御方式など)
 ・輸出令・貨物等省令の対象条項と照合
 ・最終用途・最終ユーザーの確認(キャッチオール対策)
 ・判定書を作成(様式自由)

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